*2019年 展覧会のご案内

4月6日(土)〜7月7日(日)
 
    

  川端龍子 《花王図》
  川端龍子 《花王図》 


 
所蔵絵画展 花を描く・静物を描く  日本画vs.洋画―

 花鳥画は中国の影響を受け、室町時代には禅僧による水墨花鳥画が描かれ、のち狩野派の雄渾で華麗な障屏画や装飾的な琳派、さらに写生を重んじた四条派などへと展開し、現代の日本画にも継承されています。四季の変化に富むわが国では、自然と共に暮らす中で身近な植物や鳥、魚や昆虫などに目を向け、それらは絵画の主題のほか染色や陶磁器の文様として親しんできました。
 一方、静物画は西洋画のジャンルとして花瓶に活けた花や、果物、壺など静止して動くことのないものを描いた絵画で、
観察を通じた写実を重視する傾向がみられます。
 今回の展示では、洋画の雰囲気が漂う大輪の牡丹を描いた川端龍子の《花王図》や、福田平八郎の《牡丹》、前田青邨の《川魚》といった繊細で装飾的な日本画とともに、あまり出品されることがない梅原龍三郎《薔薇図》、中川一政《椿》、林武《鰊
(にしん)》などの洋画もご覧いただきます。
 花鳥画の伝統に基づく優美な日本画と、鮮やかな色彩と力強い筆致の油彩画による、同じ題材である「花」と「静物」を比較しながらお楽しみください。


 
 信楽水指
  信楽水指  桃山時代
9月7日(土)〜12月1日(日)  

所蔵茶道具展 茶道具にみる伝統工芸 ―桃山・江戸から昭和へ― 
 
 
室町時代に中国から舶載された唐物中心の道具による「書院の茶」から、簡素の中に美を見出した「侘び茶」が大成されると、瀬戸焼以外にも信楽や備前などの陶器や、楽焼など侘び茶に適う道具が導入されました。また遠州七窯と呼ばれる小堀遠州の意匠を導入した志戸呂や高取、さらに朝鮮半島から渡来した陶工により始められた唐津や萩、そして有田で磁器も焼かれ、多彩な器が茶会で使われるようになりました。陶磁器だけでなく、漆器や金工、木竹工芸品も日本各地で生産されるようになり、茶の湯道具の需要のもとに意匠の工夫や技術が発達してきました。
 今秋の茶道具展では、侘び茶以前に好まれた青磁や天目茶碗のほか、桃山時代から江戸時代に作られ、用いられた水指、茶碗、茶器などもご紹介しますが、今回は主に昭和に活躍した工芸家にスポットを当てています。桃山陶に魅せられ再現を試み、独自の芸術に昇華させた荒川豊蔵や加藤唐九郎のほか金重陶陽、三輪休和、中里無庵、また音丸耕堂や黒田辰秋など陶芸家や漆芸家による現代の茶道具をご覧ください。



2020年1月8日(水)〜2月2日(日)
 
  
横山大観 《朝陽》
   
  

 
古染付布袋香合  
 横山大観 《朝 暘》 1935年頃  古染付布袋香合 


 新春展 春ラララ♪絵画と工芸 迎春・早春・晩春―
      
 四季のうち春は3〜5月となりますが、陰暦では立春の頃に元日が巡ってきたことから正月の意味もあり、「賀春」「迎春」などの賀詞が年賀状でも用いられます。
 新春展では正月の行事である万歳や小松引きのほか、七福神や鶴、松竹梅など吉祥のモチーフが描かれた日本画と、茶碗や香合など茶道具展示します。
 さらに冬の寒さが残るものの徐々に春めく早春から、春の盛りを過ぎた晩春まで、花鳥画や風景画を通じて多彩な春をご覧いただきます。
 寒さが厳しい開催時期となりますがが、新年を迎える喜ばしさと、光あふれる季節の春を一足早くご体感ください。



*参加型ギャラリートークのご案内
ギャラリートーク
(担当:桑山美術館学芸員 前田明美)

絵画を見る楽しみは人それぞれです。しかし「絵の楽しみ方って?」「私の見方は正しいの?」などの思いを抱きながら、美術館で絵画作品に向かい合っていることはありませんか。また、作品と向き合っても美術館側が提供するパネルや音声の解説を作品に照らし合わせて確認しているだけであり、自分だけの感性で鑑賞してみたいと思いませんか。
 当館でのギャラリートークは、学芸員自身が上記のような絵画鑑賞への疑問や不満を解消できないかとの思いから毎年開催しています。まずは予備知識を持たず作品をじっくり見て、好きか嫌いか、なぜそう思うのかを参加された方々に尋ねることからからトークが始まります。他者の意見や感想からは、共感したり異なる感性に驚いたりと新たな解釈に触れる楽しみもあります。最後にトークの総括として、作品の背景や作者について学芸員が説明しますが、参加者が何気なく感じたことが作品の本質に迫ることもあります。
 気楽におしゃべりを楽しみながらご一緒に作品を鑑賞しませんか。

ギャラリートーク 茶道具
*参加型ギャラリートーク (茶道具展)

 茶道具は自由な解釈は難しいと思いギャラリートークは実施していませんでしたが、「ぜひ茶道具展でも」というご要望があり、2016年から始めました。
 しかし単に説明を聞くだけの受け身ではツマラナイ、ということで参加された方にも発言を促すような問いかけを行い、絵画展のように気楽な雰囲気で会話を通じて作品の見所などを皆様とともに探ってみました。時代を経て伝えらえた茶道具には、茶の湯の歴史や流行によって好みが変化するものや、一貫するもの、また過去の茶人によって愛蔵されたものなど多くのことを語りかけてくれます。
 皆様と共にそれらの声を引き出し耳を傾ける機会になれば幸いです。



*フラワーアレンジメント教室のご案内


〔日 時〕
 毎週水曜日  
        午前の部:11時〜12時30分  
        午後の部:1時30分〜3時

〔場 所〕 桑山美術館 別館1階多目的ホール

※入会金は無料です。
 自由参加制となっておりますので、都合に合わせて
 ご参加できます。
 
                                        
フラワーアレンジメント作品
受講生作品
(2007年3月7日)
フラワーアレンジメント作品
受講生作品
(2007年3月14日)

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