所蔵茶道具展 茶の湯にみる風流 〜枯淡と風雅〜
        2016年 9月7日(水)−12月4日(日)

                
 千利休によって大成された侘び茶は、乏しき状態である不足や不自由さを肯定し、簡素で閑寂な生活を積極的に楽しむという美的理念が含まれ、用いる道具も従来の唐物中心から変化が見られるようになりました。その代表ともいえるのが黒楽茶碗で、手捏ねによる成形と穏やかな光沢の黒い器肌は簡素な静けさをたたえます。一方、桃山から江戸へと時代が移り、利休没後の次世代を担った古田織部、小堀遠州の好みが反映された道具には、ひずみや歪みのある造形や、優美で洗練された意匠や装飾が好まれるようになりました。

 本展では、禅僧による墨蹟や竹花入のほか備前、信楽、南蛮の花入や水指といった侘び茶の理念を具現化したような茶道具と、綺麗さびと形容される遠州の茶風を示す高取や志戸呂の水指、茶入、さらに絵付や蒔絵で装飾された陶磁器や漆器類などを「枯淡」と「風雅」に分類して展示いたします。
 しかし、華やかな意匠であっても枯淡に通じるような清らかさが備わるものや、飾り気のない素朴な陶器に雅味を感じることもあり、右の一行物は「風流不成處是風流」、つまり風流でない所にも風流はあるという意味となります。相反する、また相通ずる枯淡と風雅な趣をみせる茶道具をどうぞお楽しみください。
   小堀宗中筆 一行物
小堀宗中 筆 一行物 江戸時代後期

     
      翠厳宗a 筆 勿交渉
     牡丹花肖柏 筆 和歌懐紙
        翠厳宗a 筆 横物 「勿交渉」 江戸時代前期             牡丹花肖柏 筆 和歌懐紙 室町時代後期



信楽水指   



  
 染付人物絵水指  
    

  竹一重切花入 利休在判 



  青磁不遊鐶花入  
信楽水指 桃山時代   染付人物絵水指 中国明時代後期  竹一重切花入 利休在判 桃山時代    青不遊鐶花入 中国明時代


沢瀉蒔絵平棗
開館時間   午前10時〜午後4時

休館日    月曜日
(祝日の場合は開館)
         祝日の翌日
(9月20日・23日、10月11日、11月4日・24日)
                   
入館料    一般500円(400円) 中・高・大学生300円(200円)
*(  )内は20名以上の団体の割引料金
障がい者手帳をお持ちの方およびご同伴者1名は無料

沢瀉蒔絵平棗  江戸時代前期


●ギャラリートークのご案内 ギャラリートーク詳細は「お知らせ」ページをご覧ください

 茶道具展でもギャラリートークをしてほしい、との要望で今期から実施いたします。
 日本画展のように参加者と感想などを話し合うことが難しいと思いましたが、やはり一方的な説明ではつまらない。 そこで、茶道具展でも参加型の要素を取り入れ、「どんな茶会で使いたい?」、「銘をつけるなら?」などの話をする中で作品の見所を探っていきたいと思います。

 日 時  10月15日(土)・11月12日(土) 午後2時〜3時頃 (途中からのご参加や退室可)
※事前のお申込みは不要です。
終了後に鑑賞した作品(4〜5点)の解説資料をお渡しします。
お気軽にご参加いただき、ご一緒に感想等をお話しながら鑑賞を楽しみましょう。

年間パスポート販売のご案内(1300円)
 

 今年度より、1年間のうち何度でもご入館いただけるパスポート(入場券)を販売いたします。
 
<さらなる特典として>
 ・ご同伴者の入館料は100円割引
 ・提携美術館にてご提示の際、団体料金でのご入館
 ・年3回ごとの展覧会案内ハガキをご送付  
 ・パスポートご利用者を対象とした当館学芸員による講座  など

受付にて申込用紙に必要事項をご記入いただければ、当日発行いたします。
(ご本人確認のできる、免許証、保険証などをご持参ください)

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